中村吉治・社会史への歩み
[全4巻]
1巻 老閑堂追憶記
2巻 
学界五十年
3巻 
社会史論考
4巻 
社会史研究史

1 老閑堂追憶記

岩本由輝解題


定価: 本体3200円+税
1988年7月刊
ISBN4-88708-088-3
四六貼箱 336頁

在庫あり
明治末〜大正の信州の山村の少年の生活・意識,京都三高時代の異文化体験,戦前日本の右傾化と内から見た農村共同体など,著者の独白,随想,歴史家としての観察ないし文明批評で構成した自伝
【主要目次】
T 朝日村平出
  1 平出の景観
  2 村の暮し
  3 山の幸
  4 流入してきたもの
  5 朝日尋常高等小学校
  6 静かな村
  7 村の実態
U 諏訪・県立諏訪中学校時代
  1 寄宿舎の生活
  2 娯楽とスポーツ
  3 受 験
V 京都・三高時代
  1 教室の周辺
  2 三高時代
  3 京都追想
W 本郷・東大時代
  1 本郷の生活
  2 下宿群像
  3 農民・農村史へ
  4 築地小劇場追想
  5 三四郎池の鯉の恋
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2 学界五十年

嶋田 隆解題


定価: 本体3800円+税
1988年7月刊
ISBN4-88708-089-1
四六貼箱 456頁

在庫あり
昭和初年の史料編纂所,庚午会,社会経済史学会,柳田民俗学・有賀社会学などとの接触,東北大から国学院まで,中村社会史がかかわった学界の諸相を独特の語り口で語る学会内外志
【主要目次】
 1 史料編纂所 
 2 民俗学とのかかわり
 3 社会経済史学会
 4 村落社会研究会
 
5 東北大学
6 国学院大学
7 交友追想
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3 社会史論考

安孫子 麟解題


定価: 本体3400円+税
1988年7月刊
ISBN4-88708-090-5
四六貼箱 393頁

在庫あり
青年期の伊那富小学校郷土会の雑誌『郷土』への寄稿など,楽しんで書いた身辺小誌への小論38点を1936年から81年まで発表順に配列し,中村社会史の進展をたどる。日本の社会史の着実な歩みを示す珠玉の小論集
【主要目次】
 1 明治史学の大成期―内田銀蔵博士などを中心に―
 2 日本社会史学の誕生と発達
 3 最近日本社会史研究の動向
 4 戦後歴史学の動向
 5 最近の村落史研究―『村落社会研究会年報』―
 6 戦国大名についての研究史
 7 〔座談〕共同対論から封建論争まで
 8 〔座談〕農民史探究と社会史
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4 社会史研究史

矢木明夫解題


定価: 本体2800円+税
1988年7月刊
ISBN4-88708-091-3
四六貼箱 290頁

在庫あり
明治史学の草創から昭和初年の社会問題史を経て戦後中村社会史にいたる各時代の研究評論と座談による追憶まで,学界と中村史学の概観。独自の中村社会史の存在を確認する1冊
【主要目次】
 1 一寸した話
 2 古典史料の復刻―昂まる歴史への関心―
 3 生活の歴史
 4 封建時代の農業水利問題
 5 近世農村の形成
 6 日本歴史学方法論
 7 地方史の再建―地方文化運動への期待―
 8 村の行商人
 9 この頃の村
10 小作料の歴史的考察―その予備的研究―
11 耕す人の土地
12 事 実
13 日本封建社会の特質
14 社会史のこれから 
15 近世封建制の性格
16 名の問題
17 一寸した話のつづきが困った話になったこと
18 一揆について
19 近世の政治と村落
20 地域研究における相互関係と比較―『伊那路』に
   寄せる

21 社会と家
22 築城の費用と労力
23 系図について 
24 県史にのぞむ
25 素朴な質問に答えるということ
  ―班田・条里・籍帳・検地―
26 信濃の武家
27 社会と個人の歴史
28 武士道の源流―武士道と<家>の規範―
29 戦国の京洛
30 近代化と共同体
31 離婚と再婚
32 民俗学隻語
33 共同体の残存について
34 共同体論あれこれ
35 近世史研究の出発点―北原真人著
   『近世の信州伊那・高遠』を読んで―
36 故 郷
37 正月さかな
38 家と主婦―積残しの宿題―
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