刀水歴史全書85
良寛の実像 良寛の実像
歴史家からのメッセージ

田中圭一著


定価: 本体2400円+税
2013年5月刊
ISBN978-4-88708-411-7
四六判 239頁


復刊 歴懇リバイバル2013

本書は1994年5月24日ゾーオン社版として刊行。
品切れだったものを、今年の歴懇リバイバルを機に
刀水歴史全書85に組み入れました
捏造された「家譜」・「自筆過去帳」や無責任な小説や教訓の類いがいかに良寛像を過ったか!・良寛を愛し,良寛の眞実を求め,人間良寛の苦悩を追って,その実像に到達した,唯一歴史としての良寛伝が本書である
【目  次】
序 章 私の良寛論
 道徳の華/大愚良寛/父にあらがう少年/世を捨てた良寛
第1章 大人の童話「良寛さま」
 竹の子の話/江戸時代の良寛像/「良寛さま」の作者たち/越後の世相/
 良寛の顕彰/人間良寛への目−相馬御風
第2章 光照寺入寺説の出現と動揺
 「山本家譜」と伝良寛自筆「過去帳」の謎/貞心尼の離婚/「はちすの露」の
 憂鬱
第3章 栄蔵の出奔
 安永4年7月18日の橘屋/敦賀屋祝儀事件/橘屋新之助の失態/廻船商人
 敦賀屋の富勢と本陣橘屋の衰退/出奔の日/これまでの出家考/出奔の
 真実
第4章 母おのぶをめぐる波紋
 母おのぶの発見/「おのぶ」説への反論/まぼろしの母「秀子」/おのぶの
 夫新次郎/良寛出生の謎
第5章 放浪の日々
 だれが良寛を光照寺に入れたのか/宗竜相見の日/放浪の日々/国仙往詣
 の日
第6章 越後に帰ってきた良寛
 玉島円通寺/越後に帰ってきた良寛/良寛の老いと病/貞心尼と良寛の死
第7章 良寛の生きた時代
 原因としての良寛・結果からみた良寛/越佐の社会と良寛/時代の気運と良寛
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