刀水歴史全書83
もう一つのスイス史 もう一つのスイス史
独語圏・仏語圏の間の深い溝

クリストフ・ビュヒ著/片山淳子訳


定価: 本体2500円+税
2012年9月刊
ISBN978-4-88708-395-0
四六判 272頁


在庫あり

原書:
Christophe Buechi
《Roestigraben》Das Verhaeltnis zwischen deutscher und franzoesischer Schweiz Geschichte und Perspektiven, 3rd edition, 2003, Neue Zuercher Zeitung Publishing, Zuerich

原題は「レシュティグラーベン」。多言語国家のスイスでは、ドイツ語圏とフランス語圏の考え方の隔たりを“レシュティの溝”と呼ぶ(レシュティはドイツ語圏を代表するジャガイモ料理の事。
この“溝”に焦点を当てた、もう一つのスイスの歴史。
スイスがドイツ語から多言語の同盟組織に至った道から始め(1291年〜1481年)、いかにフランスの影響を受けたか(1481年〜1798年)、多言語国家の誕生した後、どうして“言語の溝”が出現したか(1848年〜1918年)、多言語主義がいかに禍から福に変ったか(1918年〜1945年)、近付いたり遠ざかったりしながらも、現在まで続く緊張関係の様子を語ってくれる。原書の刊行からこの邦訳まで10年以上過ぎたため、新たに「追記」が書き加えられた
【目  次】
1章 ドイツ語のスイスから多言語のスイスへ(1291〜1481)
2章 フランスの影響(1481〜1798)
3章 多言語国家スイスの誕生(1798〜1848)
4章 「言語の溝」掘り(1848〜1918)
5章 多言語、禍から福に(1918〜1945)
6章 「レシュティグラーベン」出現!(1945〜2000)
7章 レシュティグラーベンの原因と言語共存の秘訣
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【著者・訳者プロフィール】
クリストフ・ビュヒ Christophe Buechi
1952年、独仏バイリンガルのフリブール生まれ。
フリブール大学とローザンヌ大学で哲学と政治学を専攻。
ローザンヌ大学助手を経て、2001年からNZZ新聞のフランス語圏スイス駐在記者。
ローザンヌ在住。

片山淳子  かたやま じゅんこ
1942年横浜生まれ。
1965年早稲田大学第一文学部英文科卒業、1984〜2004年 日本経済新聞社
チューリヒ支局アシスタント。
現在、チューリヒ在住。
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