イギリス近代史を彩る人びと、刀水書房

人間科学叢書29
	イギリス近代史を彩る人びと松浦高嶺著定価：　本体2800円+税 2002年3月刊 ISBN4-88708-269-X Ａ５判　205頁在庫あり
イギリス近代史の先逹が学生･一般人向けに書き下ろした問題史。時代順に８つのテーマを選び，生き生きとした人間像の点描により近代英国の興亡を描く。ホイッグ史学の批判的継承の上に，新千年期の未来を展望


【主要目次】
Ⅰ ヘンリ8世とトマス・モア－政治権力と哲学精神の歩み寄りから破局まで　　1　ヘンリ８世の「上ｋらの宗教改革」　　2　国王評議会員トマス・モア　　3　トマス・モアの生涯と時代背景　　4　投獄・裁判・処刑　　5　「人間的完璧さをつらぬいた巨人」 Ⅱ　エリザベス1世とメアリ・ステュアート－スコットランド女王はなぜイングランド女王　　　によって処刑されたか　　1　イングランド王国とスコットランド王国　　2　イングランド・テューダー朝およびスコットランド・ステュアート朝　　3　メアリ・ステュアートのうんと権力の急激な上昇，そして急激な失墜　　4　両女王の生誕から死没までのイングランド・スコットランド史略年表　　5　20世紀からの2人の女王の対比 Ⅲ　14歳の乙女ジェリエットとロミオの結婚の悲劇－シェークスピアの時代の若者は　　　本当に早婚だったのか　　1　仮説Ａ－前工業化(16－18世紀)社会における王族・貴族・ジェントリの早婚　　2　仮説Ｂ－前工業化社会における一般庶民の晩婚　　3　前工業化社旗の階層秩序　　4　歴史人口学の諸成果における平均初婚年齢　　5　17－18盛期に結婚年齢の上昇にもかかわらず私生児出産率は低下したのは　　　　なぜか Ⅳ　チャールズ1世を処刑した大動乱はなんと呼ぶべきか　　1　『回想録』の校正と執筆・出版の経緯　　2　ジョン・ハチンソンが体験した17世紀イングランドの動乱－『回想録』からの引用　　3　内乱時代略年表とジョン・ハチンソン年譜　　4　イギリス史上1640－50年代の動乱に対する歴史家たちのさまざまな呼び方　　5　ルーシー・ハチンソンにとってこの動乱はなんだったのか Ⅴ　作家・ジャーナリストとしてのスウィフトとデフォーの対比－スウィフトの　　　『ステラへの日記』を史料として活用する　　1　『ロビンソン・クルーソー』と『ガリヴァ旅行記』　　2　『ステラへの日記』　　3　「プロテスタント・アセンダンシ」とその要員養成機関　　4　スウィフトとデフォーの生涯と時代背景　　5　アン女王時代(1702-14)のジャーナリズムの発達 Ⅵ　マリー・アントワネットと10月の事件－フランス革命に対するバークの非難と　　　ペインの賛美　　1　パークとペインの10月の事件への相対立する評価　　2　Ｇ．フェーヴル『1789年－フランス革命序論』における10月の事件　　3　バークのフランス革命非難の主張とその論拠　　4　英・米・仏３国にまたがる「自由の使徒」ペイン　　5　バークとパインの生涯と時代背景 Ⅶ　ヴィクトリア女王とディズレーリ首相－インド女帝の誕生　　1　ハノーヴァ朝第6代女王ヴィクトリア　　2　ヴァイクトリアが敬愛した男性たち　　3　ディズレーリ首相のスエズ運河株式買収とヴィクトリアへの「インド女帝」の　　　　称号授与　　4　ヴィクトリア女王時代略年表と女王年譜　　5　「ミセス・ブラウン」－ヴィクトリア時代道徳観 Ⅷ　アスキス首相とシルヴィア・パンクハースト－自由主義・フェミニズム・社会主義　　1　アスキス首相／ヴィニーシア・スタンリ／シルヴィア・パンクハースト　　2　クリスタベルによって統率された「女性社会政治同盟」(WSPU) 　　3　アスキスの「フェミニズム」について　　4　第1次世界大戦とアスキス自由党内閣の崩壊　　5　20世紀初頭イギリス史略年表とアスキスおよびシルヴィア・パンクハースト　　　　関係年譜

　HOME　｜　会社案内　｜　近刊案内　｜　書名一覧・索引　｜　注文について　｜　リンク集