研究書・論文 | |
近代ドイツ農村社会の誕生 領地文書からみた開発・紛争・教育 山崎 彰著 定価: 本体5,000円+税 2023年2月刊 ISBN978-4-88708-481-0 A5 262頁 在庫あり |
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東部ドイツ,ブランデンブルク地方の村落社会は中世のドイツ系住民の入植によって成立し,これらの村の多くは21世紀の現在においても存続する。本書は18世紀領地研究の成果を引き継ぎ,19世紀前半にも研究対象を拡大,この地域の2村,レカーンとフリーデルスドルフの手稿史料にもとづいて,地域社会に内在しながら農村が近代市民社会へと転化しえた秘密を解明する。「土地資源の利用」「階級形成と紛争」「メディアと教育」の面からの包括的論述に意義がある。 |
【略目次】 |
口絵 「地図1 レカーン周辺/地図2 フリーデルスドルフ」 序章 一 近代化と農村社会/二 土地資源の集約的利用/三 社会紛争と階級形成/ 四 コミュニケーションと教育/五 レカーン領とフリーデルスドルフ領 第一部 開発と紛争―レカーン領研究 第一章 境界紛争から土地問題へ ―低湿地開発と地域社会 第二章 農場と土地資源―低湿地開発後の土地利用 第三章 転換期の社会紛争―農民とビュドナーの闘い 第二部 開発と教育―フリーデルスドルフ領研究 第四章 低湿地開発―農場領主制の変容と村落の再建 第五章 輪栽式農法と「全き営農家」―メディアと農場 第六章 近代村落学校の形成―領主・教員・農民にとっての学校教育 終 章 参考文献/文中表組多数使用 |
【著者紹介】 |
山崎 彰 やまざき あきら 1957年長野県生まれ,1986年東北大学文学部助手を経て,現在山形大学人文社会科学教授。 著書:『ドイツ近世的権力と土地貴族』未来社,2005年他, 訳書:メーザー『郷土愛の夢』(共訳)京都大学学術出版会,2009年, 論文:「ブランデンブルク近世史の諸論点をめぐって」『西洋史学』228号,2008年, Die Gutsherrschaft Friedersdorf und die Melioration des Oderbruchs, in: Jahrbuch für Brandenburgisches Landesgeschichte, Bd.67, 2016, 他多数 |
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