研究書・論文 | ||
ユーゴスラヴィア解体と ナショナリズム セルビアの政治と社会(1987−1992年) 鈴木健太著 定価: 本体5,200円+税 2022年3月刊 ISBN978-4-88708-473-5 A5 340頁 在庫あり
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世界的なナショナリズムの高まりが指摘された1990年代初頭、社会主義ユーゴスラヴィアの解体に付随して紛争が勃発した。分離・独立・紛争問題をめぐりナショナリズムの観点から政治と社会の分析にメスを入れた |
【略目次】 |
序 第一章 社会主義ユーゴスラヴィアとナショナリズム ―結合と分離の力学 1 ナショナリズムとその諸相 2 ユーゴスラヴィアの成立と連邦制にみる自決 3 分権化の推進とナショナリズム 4 一九七四年憲法体制の成立と体制の危機 5 「危機」の解決に向かう共和国とナショナリズム 第二章 1987年セルビアの党内論争とナショナリズムをめぐる議論 ―パラチン事件とセルビア党中央委員会第8回総会 1 前史― 一九八七年までのセルビア政治と共和国党指導部 2 パラチン事件 3 共和国党指導部内の論争と第八回総会 4 ナショナリズムをめぐる議論 第三章 1980年代末の大衆的な政治運動とナショナリズム ―ヴォイヴォディナの諸集会についての一考察 1 体制危機下のストと政治行動 2 ヴォイヴォディナにおける大衆的な政治運動 3 諸集会における多面性と統一性 4 諸集会とナショナリズム 第四章 社会主義体制終焉に伴う政治的分化とナショナリズム 1 1989年の政治的帰結―共和国間の対立と一党体制の終焉 2 複数政党制への移行と諸政党の誕生 3 「セルビアは立ち上がった!」―「三月九日」と「テラジエ議会」 第五章 戦争と「民族」内部の分断にみるナショナリズム 1 「大セルビア」への転換と戦争の勃発 2 「親ミロシェヴィチ」とナショナリズム―戦時体制の形成 3 「反ミロシェヴィチ」とナショナリズム―「もうひとつのセルビア」 終章 関係略年表 地図 主要参考文献 |
【著者紹介】 |
鈴木健太(すずき けんた) 1980年生,東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。 現在,神田外語大学グローバル・ リベラルアーツ学部講師。 主著・論文:『東欧地域研究の現在』(共著),『アイラブユーゴ』(共著)他 |
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