研究書・論文 
スペイン中近世の国家と社会 スペイン中近世の国家と社会
多文化・多宗教の世界


林 邦夫著

定価: 本体10,000円+税
2024年8月刊
ISBN978-4-88708-472-8
A5 800頁

在庫あり

「レコンキスタ」により形成された独特なスペイン中近世社会を解明した遺作集

「レコンキスタ」の時代から大航海時代と宗教改革・対抗宗教改革期、絶対王政期に至るスペイン史の諸過程を、国家・社会・宗教・政治思想にまたがる大きな視座から考究。「レコンキスタ」によるイベリア半島のイスラーム世界の解体の結果生み出された、異教徒の事実上の混在を前提とするスペイン中近世社会の独特の形成のあり方を、緻密で幅広い研究が、はじめて実証的に明らかにした。
「ユダヤ人」による幼児殺害《ラ・グアルディアの聖なる子》事件を分析した連作も注目される。
【略目次】
 はじめに・・・・編者 栗田伸子
序 章 シスナンド・ダビーディス
 第一部 レコンキスタから大航海時代へ
  1 アンダルシーアの「レコンキスタ」と固有の社会形成
第1章 中世アンダルシーアにおける大土地所有の形成
第2章 一三世紀のセビーリャ/
第3章 アンダルシーア地方都市コルドバ(一二三六~一五一六年)
第4章 中世アンダルシーア地方都市カディスとヘレス・デ・ラ・フロンテーラ
第5章 中世アンダルシーア地方都市カルモーナ
  2 大航海時代の幕開け
第6章 カトリック両王時代におけるスペインの北アフリカ進出
第7章 一六世紀における新大陸貿易とスペイン国家財政
  3 政治思想と王権論
第8章 マリアーナの抵抗権論
第9章 ドミンゴ・デ・ソートの政治思想
第10章 創立期のサラマンカ大学
 第二部 宗教政策・異端審問制・ユダヤ人
第11章 一五世紀前半カスティーリャにおけるコンベルソ問題
第12章 カスティーリャおける異端審問制の成立
第13章 カスティーリャにおける異端審問制の初期的展開
第14章 一五世紀カスティーリャにおけるユダヤ人政策
第15章 カトリック両王の教会政策
第16章 中世カスティーリャにおけるユダヤ人に関する地方史的研究の動向/
第17~19章 《ラ=グアルディアの聖なる子》事件についての連作
第20章 リョレンテとスペイン異端審問
 あとがき・・・・編者 川手圭一
註/林邦夫著作目録
【著者紹介】
林 邦夫 (はやしくにお) 
1950年横浜生まれ,東京大学大学院博士課程中退,東京学芸大学教授在任中,2012年8月逝去著訳書:『レコンキスタ』1996年 刀水書房,他多数
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