研究書・論文 | |
ドゥルーズ派の誕生 聖典『英知の書簡集』の思想史的研究 菊地達也著 定価: 本体5,000円+税 2021年7月刊 ISBN978-4-88708-470‐4 A5 180頁 在庫あり |
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イスラム教内の極端派的伝統とイスマーイール派を比較対象として, 11世紀前半に活躍した創始者ハムザ・イブン・アリーの思想=ドゥルーズ派思想の源流を解明。二元論的世界観・終末論・輪廻思想・信仰偽装論に着目。 |
【略目次】 |
序 章 T 研究史 U 本書の目的 第1章 極端派(グラート) T 極端派のとらえづらさ U 極端派の定義 V 極端派における神格化と輪廻の教説 W ムファッダル文献とヌサイル派 X ヌサイル派世界創成論における神・人間・輪廻 第2章 イスマーイール派神話の復活 T 融通無碍のイスマーイール派神話 U 転落者神話 V キルマーニーの可能的知性 W ハーミディーの霊的アダム神話 第3章 二元論的世界観 T ドゥルーズ派教宣組織と二元論 U ハーキム・カルト V 天上における悪の出現 W 地上における悪の顕現 第4章 メシアニズム T ドゥルーズ派における終末と救世主 U 歴史的背景と資料 V ドゥルーズ派終末論の成立:1021年以前 W ドゥルーズ派終末論の変容;試練の時代 X シーア派思想史におけるドゥルーズ派終末論 第5章 輪廻思想と信仰偽装(タキーヤ)論 T 輪廻思想と信仰偽装論の起源 U ハムザ書簡とヌサイル派論駁書 V 輪廻思想 W タキーヤ論 参考文献/索引 |
【著者紹介】 |
菊地達也 (きくちたつや) 東京大学准教授(博士):アジア文化研究専攻イスラム学講座(思想史) 著書:『イスラーム教―「異端」と「正統」の思想史』『図説イスラム教の歴史』他 |
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