研究書・論文 
ナポレオン時代の国家と社会 ナポレオン時代の国家と社会
辺境からのまなざし


藤原翔太著


定価: 本体6,900円+税
2021年4月刊
ISBN978-4-88708-468-1
A5 400頁

在庫あり
ナポレオンの統治とは一体いかなるものであったか。「国境=辺境」たるピレネー地方を舞台に,国家・名望家・民衆の三者が織りなす諸関係を描き出し,ナポレオン時代に形成された地方統治体制の実態とその歴史的意義を解き明かす
【略目次】
序 論
第一部
 第一章 県知事行政と名望家社会
  第一節 県上級公務員の任命と経歴
  第二節 県上級公務員と地方名望家
  第三節 市町村長の任命と経歴
 第二章 県会と地域代表性
  第一節 県会の設立
  第二節 県会議員の経歴
  第三節 県会の運営
  第四節 県会の討議
 第三章 市町村会と地方自治
  第一節 市町村会の再編
  第二節 タルブ市会の名望家政治
  第三節 村行政当局の活動
第二部
 第四章 徴兵と徴兵不服従
  第一節 徴兵不服従と農村社会
  第二節 村人と軍隊
  第三節 県知事行政と徴兵問題
 第五章 秩序と無秩序
  第一節 憲兵隊の創設と展開
  第二節 憲兵隊の活動と民衆の秩序観
  第三節「叛乱」と農村社会
 第六章 国境と辺境
  第一節 国民国家のなかのピレネー地方
  第二節 パスポート制度の運用
  第三節 防疫線の設置
  第四節 スペイン国境地帯の軍事活動
結 論
索 引
【著者紹介】
藤原翔太(ふじはら しょうた)
1986年生まれ,島根県出身。
2016年トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学博士課程修了(フランス政府給費留学),博士(歴史学),
現在 福岡女子大学国際文理学部専任講師。
主著(共著)『フランスの歴史を知るための50章』(明石書店,2020年)
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