研究書・論文 | |
明清交替と朝鮮外交 鈴木 開著 定価: 本体8,400円+税 2021年3月刊 ISBN978-4-88708-465‐0 A5 500頁 在庫あり |
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第27回連合駿台会学術奨励賞 (2022) 大清国の成立に朝鮮王朝はいかに対応したのか。 朝明双方の史料を駆使し丁卯の乱(1627年),丙子の乱(1636年)の全容を明らかにした初めての研究。 朝鮮史の暗部に光をあてる! |
【略目次】 |
序 論 第一章 光海君十三年における鄭忠信の後金派遣 第二章 姜弘立の生涯 第三章 丁卯の乱と朝鮮・後金関係 第四章 朝鮮・後金間の使者往来―1627-30 補論 回答使鄭文翼一行の後金における活動 第五章 『瀋陽往還日記』に現れた仁祖九年の朝鮮・後金関係 第六章 朝鮮・後金間の使者往来―1631-33 第七章 丙子の乱直前の朝清交渉―1634-36 第八章 丙子の乱と朝清関係の成立 第九章 朝清関係における朝鮮国王号の成立 結 論 あとがき/人名索引 |
【書 評】 |
駿台史學175: 167-173 (2022.3.25) 書評より 明清交替期の朝中関係史においては,著者が指摘するに,明清交替が朝鮮に及ぼした影響を過大あるいは過少に評価する傾向があり,十分な実証を経ない歴史認識が通用してきた。本書はこのような問題点を克服するために,朝鮮と後金との外交交渉の経緯を丹念に洗い出して考察を加え,新たな歴像を提示している。その内容は示唆に富むものである。今後,この分野の研究は本書が基点となって進められてゆくと思われる。 評者:寺内威太郎 |
【著者紹介】 |
鈴木 開 (すずき かい) 東京生まれ。 明治大学文学部卒,東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。 滋賀県立大学人間文化学部助教を経て,現在,明治大学文学部専任講師。 著書:『ハンドブック近代中国外交史』(岡本隆司,箱田恵子編)ミネルヴァ書房,『侠の歴史 東洋編 下』(上田信編)清水書院,論文:「伝石之こう撰『南漢日記』と李道長撰『承政院日記』―丙子の乱関係史料の基礎的検討」(『東洋史研究』79-2)等 |
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