研究書・論文 
ポーランド中近世史研究論集 ポーランド中近世史
       研究論集



井内敏夫著


定価: 本体14,000円+税
2022年2月刊
ISBN978-4-88708-463-6
A5 966頁

在庫あり

社会の自律性をキーワードに,ポーランドの「選挙王政」「王国の王冠」 「共和政」の概念と実態を解明。君主政を前提とするポーランド共和主義の歴史的意味を半世紀にわたり問い続けた全論考の記念碑的集成!
【略目次】
序 文 なぜポーランド史か?
第一部 総 論
 第1章 ジェチポスポリタ,あるいはポーランドにおける共和主義の伝統について
 第2章 前近代と近代のレスプブリカ―ポーランドから
      ヨーロッパの国制観念をかいまみる
 第3章 ポーランド史における三つの自由
 第4章 ポーランド「防壁」論の歴史的考察
第二部 中世史
 第5章 初期中世ポーランドの国家・社会構造―公の権利体制―研究
 第6章 初期中世ポーランドの貢祖「ナジャズ」について
 第7章 初期中世ポーランドの運搬と交通奉仕義務―プシェヴドを中心に
 第8章 初期中世ポーランドにおける騎士の権利と大土地所有―ルーシへの
      まなざしをもって
 第9章 一三世紀ポーランドの都市改革と「ドイツ法」―1253年のポズナンの
      「建設」特許状を中心として
 第10章 1253年のポズナン市のロカーツィア―その事業過程と空間的構造を中心にして
 第11章 シトー会修道院『ヘンリクフの書』にみる一三世紀ポーランド社会の変容
 第12章 盛期中世における植民法としてのドイツ法とその起源
       ―ベネディクト・ジェンターラの論文紹介を中心として
 第13章 一四〜一五世紀前半のポーランドにおける王と国家と社会―共和主義の
       起源に関する一考察
 第14章 戴冠祭式書にみる中近世ポーランド王権への神の宿り方
       ―テオクラシー的専制と合意
第三部 近世・近代史
 第15章 ヤギェウォ家時代のポーランドにおける国王選挙とシュラフタ
 第16章 スタニスワフ・コナルスキの著書にみるリベルム・ヴェト
 第17章 ポーランドのリベルム・ヴェト考―その法的根拠について
 第18章 ポーランド四年議会と社会の近代化
 第19章 ポーランド四年議会におけるユダヤ人問題と都市
 第20章 マテウシュ・ブトゥリモーヴィチ『ポーランドのユダヤ人を国にとって
      有益な公民にする方法』(1789年)
 第21章 タデウシュ・コシチューシュコとアメリカ独立革命
 第22章 1846年のポーランド―クラクフ蜂起とガリツィア農民運動
 終章 シュラフタ共和政とポーランドのお国柄
 終わりに/ポーランド歴史地図(時代順全10点)/索引
【著者紹介】
井内敏夫(いのうち としお)
1947年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
早稲田大学文学学術院教授を経て,現在早稲田大学名誉教授。 
主著・編著・共著:『ポーランド民族の歴史』『ポーランド・ウクライナ・バルト史(世界各国史)』『ロシア・東欧史における国家と国民の相貌』
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