研究書・論文 | |
カナダの自立と 北大西洋世界 英米関係と民族問題 細川道久著 定価: 本体5,000円+税 2014年1月刊 ISBN978-4-88708-415-5 A5 280頁 在庫あり |
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第一回日本カナダ学会賞受賞(2016年9月10日) |
【略目次】 |
略 目 次 序 章 カナダのユニークな自立の歩み 第一章 内政自治への胎動―英領北アメリカ植民地と『ダラム報告』(1839年) 第二章 連邦結成過程再考 第三章 連邦結成とアメリカ合衆国―南北戦争の影響と教訓 第四章 南アフリカ戦争とカナダ 第五章 アラスカ境界紛争とカナダ 第六章 カナダの海防とイギリス帝国 終 章 カナダのゆるやかな「脱ドミニオン化」 注・索引・年表・地図 |
【受 賞】 |
細川道久先生は9月10日、日本カナダ学会から「第1回 日本カナダ学会賞」を著書『カナダの自立と北大西洋世界―英米関係と民族問題』に対して授与されました。 同賞は日本におけるカナダ研究の優れた成果を顕彰し、カナダ研究の発展に資することを目的として優れた書籍とその著者に対して授与される、新たに設立された学術賞。 細川先生は記念すべき第1回目の受賞です。 |
【書 評】 |
『史学雑誌』5月号 「2014年の歴史学界―回顧と展望」 各植民地についても研究が積み重ねられた。なかでもカナダ植民地を対象とした成果が目立つ。細川道久『カナダの自立と北大西洋世界』(刀水書房)は,グローバルな脱植民地化にカナダを位置づける。[ヨーロッパ(近代―フランス)] 帝国史・地域統合史 活況と分岐が生じている。帝国史を長期的枠組みで問い直す本が出版された。英帝国史については,精力的にカナダ史の構図を塗り替えている細川道久が,『カナダの自立と北大西洋世界』(刀水書房)で,時空間ともに幅広い視角から「グローバルな脱植民地化」を考える視座を提供している。[ヨーロッパ(現代― 一般)] 細川道久『カナダの自立と北大西洋世界』(同)は,1830年代から第一次世界大戦に至るカナダ自立の諸側面を,具体的な事例に沿って分析している。本書は,独立国家としてのカナダの誕生を1867年の連邦結成とする通説に対し,同国が完全な主権国家となるにはさらなる時間を要したとし,それは連邦結成の前後長期にわたる歴史的文脈の中で捉えられなければならないとする。さらに,そうしたカナダの歴史を,国民国家としての枠組みではなく,イギリス,アメリカ合衆国,カナダの相互関係の枠組みから理解すべきことを提唱し,そのような視点がひいては脱植民地化そのものをグローバルな現象として理解する可能性が開かれることを主張する。[アメリカ(北アメリカ)] |
【著者紹介】 |
細川道久 (ほそかわ みちひさ) 1959年生まれ。鹿児島大学法文学部教授。博士(文学)。 主著:『カナダ・ナショナリズムとイギリス帝国』刀水書房(2007年),『カナダの歴史がわかる25話』明石書店(2007年) 他 |
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