研究書・論文 
飢饉・市場経済・村落社会 [近世上田領上塩尻村の総合研究・別巻]
飢饉・市場経済・村落社会

天保の凶作からみた上塩尻村


長谷部弘・高橋基泰・山内 太編
執筆者―長谷部弘、村山良之、高橋基泰、
      山内太、岩間剛城


定価: 本体3800円+税
2010年3月刊
ISBN978−4-88708-387-5
A5 140頁

在庫あり
誰も死ななかった飢饉!
大量の餓死者がいなければ飢饉ではないのか? 近年の研究方法に基づいた新しい飢饉研究が始まる!昨年刊行を開始した [近世上田領上塩尻村の総合研究] の特別編として

信州上田藩上塩尻村という村落社会が経験した天保の飢饉について、ハザード、村政と市場、人口変動、土地売買、備荒貯蓄の諸側面から分析したものである。豊富な村落資料を用い、従来の飢饉研究が取り上げてこなかった損耗の軽微な飢饉地帯において飢饉がどのように克服されたのかを明らかにする。上塩尻村総合研究の特別編。
【目  次】
序論  凶作・飢饉と村落社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長谷部 弘
第1章 上田領上塩尻村における天保凶作
     ―ハザードと地理的特徴― ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・村山良之
第2章 飢饉時の人口変動と家族・親族関係  ・・・・・・・・・・・・・高橋基泰
第3章 飢饉への村落的対応 ―凶作と上塩尻村― ・・・・・・・・長谷部 弘
第4章 土地所有構造・土地利用から見た天保凶作の影響 ・・・山内 太
第5章 備荒貯蓄と地方金融組織の形成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・岩間剛城
索引
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