研究書・論文 
ヨーロッパの北の海 ヨーロッパの北の海
北海・バルト海の歴史


デヴィド・カービーメルヤ‐リーサ・ヒンカネン著
玉木俊明、牧野正憲、谷澤 毅、
根本 聡、柏倉知秀訳


定価: 本体6000円+税
2011年4月刊
ISBN978-4-88708-385-1
A5 452頁

品 切
ヨーロッパの北に広がる北海・バルト海の歴史。今、注目されるこの地域は太古から現代まで、どのような文化・社会・経済・政治を辿ってきたのか? この1冊が語るすべて! マリタイム・ヒストリー(本来の意味での海事史!)初めて、日本に登場!
【目  次】
第1章  発見された海
第2章  遠ざけられた海
第3章  表象界の海
第4章  航 海
第5章  船 舶
第6章  航海と権力
第7章  商業と商人
第8章  漁 業
第9章  海に生きる男たち
第10章 船乗りと海
第11章 海に生きる女たち
第12章 危機に瀕した海
【書  評】
『図書新聞』2011.8.13 (3026号) 

(前略) 本書は,北海・バルト海の自然環境の中で,地域あるいは地域を越えた広い空間で展開してきた太古から現代に至る政治,経済,社会,文化,技術などについて,また,そこに生きる人々,その職業,仕事など北の海にかかわる日常的な世界について実に見事に描ききった本邦ではもちろん,おそらくは世界でも初の総合的研究書であろう。北海,バルト海世界研究の権威であるロンドン大学のカービー名誉教授と,海事史,女性史の専門家ヘルシンキ大学ヒンカネン講師両著者の博学,博識が反映された内容は幅広く深い。 (中略) 著者は地域史や都市史,領国史という小さなジャンルを超えた広い視野のもとに,船乗り,漁民,船大工など,海に関係するありとあらゆる人々を扱い,北の海に展開する社会のすみずみまでを,古今の文学や詩などを随所に鏤めて見事に抽出する。しかも,それらが全体の論旨とうまく一致しているのである。評者は目配りの利いた巧みな表現に魅了され,その展開に圧倒されて,全体で450頁にもおよぶ大著を一気に読了した。(以下略)                                  
                                             評者:斯波照雄
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