研究書・論文 | |
近代日本の国民動員 「隣保相扶」と地域統合 郡司 淳 定価: 本体7000円+税 2009年3月刊 ISBN978−4-88708-375−2 A5箱 364頁 残部僅少本 (箱に汚れあり) |
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“日本の近代国家は、どのようにして国民を戦争に動員しようとしたのか?” この問いに対し、従来地域の相互扶助として自明の存在とみなされてきた「隣保相扶」の存在形態にメスを入れることで迫る。本書は、近年注目される軍隊と地域(についての)研究の基本的文献たりうる内容を備えるとともに、軍事援護を場とし、地域統合を梃子とした国家の戦時国民動員政策を解き明かした初めての研究成果である |
【主要目次】 | |
序 章 第一章 日清・日露戦争と軍事援護 第一節 日清戦争下の軍事援護 第二節 下士兵卒家族救助令の制定 第三節 「隣保相扶」の創出 第二章 東京府下における軍事援護の展開 第一節 「私設団体」の存在形態 第二節 国費救助の実態 第三節 区団体の活動 第四節 「隣保相扶」の崩壊 第三章 相互扶助の論理―馬込村勇兵会を事例として― 第一節 「村内救護ヲ要スル者ナシ」 第二節 「隣保相扶」の統合機能 第三節 国費救助の拒否 第四章 ムラの論理 第四章 軍事救護法の成立 第一節 武藤山治と兵役税 第二節 兵役税法案をめぐる攻防 第三節 政府案の成立過程 第四節 運用の実態 第五章 シベリア戦争下の軍事援護 第一節 国費救護と「隣保相扶」 第二節 軍の対応 第三節 被救護者の意識形態 第六章 救護の構造―1920年代の兵営世界― 第一節 軍拡と救護 第二節 忌避と抵抗 第三節 兵役義務者及癈兵待遇審議会 第七章 戦時体制と軍事援護 第一節 軍事援護の「国営化」 第二節 「国民の隣保相扶」の構造 第三節 「国民の隣保相扶」の内実 終 章 成果と展望 |
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【著者紹介】 | |
郡司 淳 ぐんし じゅん 1960年生まれ 1990年日本大学大学院文学研究科博士後期課程 日本史専攻単位取得退学 2008年 博士(文学)(北海学園大学) 北海学園大学人文学部教授 著 書 『軍事援護の世界―軍隊と地域社会―』2004年 同成社 2009年3月現在 |
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