研究書・論文 
ダルマチアにおける国民統合過程の研究 ダルマチアにおける
国民統合過程の研究

石田信一著


定価: 本体8400円+税
2004年3月刊
ISBN4-88708-327-0
A5箱 317頁

在庫あり
「国民」を歴史的連続性の中で捉える「国民史」の枠組みが破綻した今19世紀後半,小国ダルマチアの詳細な分析により,「国民」という存在の選択性・可変性を明らかにし,「民族対立」の解消を展望する
【主要目次】
序 章
 国民統合の問題を扱う視点/対処地域・時代・分析手法/研究史をめぐる問題/
 史料の所在
第1章 先行条件の概観−19世紀前半のダルマチア
 地理的位置と歴史的背景/文化的背景/社会・経済的背景/周辺地域の状況
 −クロアチア,セルビア,イタリア諸邦/むすび
第2章 1848年革命期のダルマチア
 3月革命の影響/クロアチアとの合併問題/ヴェネツィア共和国との関係/
 イェラチチの総督就任をめぐる問題/むすび
第3章 自治派と民族派の形成過程(1860〜1861)
 言語問題をめぐる論争/クロアチアとの合併問題/自治派の活動−スプリット市
 を中心に/民族派の抵抗/ダルマチア州議会の開設/むすび
第4章 自治派と民族派の国民理念
 自治派と民族派の社会構成/自治派の国民理念/民族派の国民理念
第5章 自治派の国民理念の転換−ダルマチア主義の放棄
 「リベラル連合」の時代/オーストリア=イタリア戦争と自治派のイタリア志向/
 自治派の少数派への転落 1865〜1870年/むすび
第6章 民族派の分裂−クロアチアとセルビアのナショナリズム
 教権主義の台頭/セルビア統一運動と正教徒の「セルビア人」化/リュビシャと
 ゼムリャク・グループ/ボスニア=ヘルツェゴヴィナ蜂起の影響/むすび
終 章
資料・地図多数
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