研究書・論文 | |
戦争の世界史 技術と軍隊と社会 W.H.マクニール著/高橋 均訳 定価: 本体7500円+税 2002年4月刊 ISBN978-4-88708-271-7 A5箱 565頁 在庫あり |
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紀元1500年以後のヨーロッパ文明の突出的発展はなぜか? 現代に至る戦争と軍事技術の歴史を,長大な時間と広大な空間を一望に収めて描いた全体像。人類絶滅の窮地に立って,軍隊と技術と社会の共存の道を探る |
【主要目次】 | |||
第1章 古代および中世初期の戦争と社会 第2章 中国優位の時代 1000〜1500年 中世中国におけるマーケットとコマンド/中国の国境外での市場の活性化 第3章 ヨーロッパにおける戦争というビジネス 1000〜1600年 北イタリアにおける戦争ビジネスの先駆け/火薬革命と大西洋岸ヨーロッパの 台頭/市場が主導権をにぎる 第4章 ヨーロッパの戦争のアートの進歩 1600〜1750年 地理的な拡大/軍隊の統制の改善/ヨーロッパ諸国の軍隊は標準化をとげ 半ば固定化する 第5章 ヨーロッパにおける官僚化した暴力は試練のときをむかえる 1700〜89年 フロンティアの拡大から生じた不均衡/意図的な組織替えから生じた挑戦 第6章 フランス政治革命とイギリス産業革命が軍事におよぼした影響 1789〜 1840年人口圧力を軽減するためのフランスの方式/人口圧力を緩和する方法の イギリス式の変種/戦後の新旧歩み寄り 1815年〜40年 第7章 戦争の産業化の始まり 1840〜84年 企業間の,そして国家間の軍備をめぐる競争/新しい規範,プロイセン式の戦争/ 全世界的な影響 第8章 軍事・産業間の相互作用の強化 1884〜1914年 イギリスの戦略的優位の崩壊/イギリスにおける軍事・産業複合体の出現/海軍 軍備と経済の政治化/合理的設計と合理的経営の限界/その国際的な影響 第9章 20世紀の2つの世界大戦 第1次世界大戦と第2次世界大戦における勢力均衡と人口動態/第1次世界 大戦における経営の変貌 その第1局面(1914〜16年)/第1次世界大戦における 経営の変貌その第2局面(1916〜18年)/戦間期の反動,そして第2次世界大戦中 の<経営された経済>への回帰 第10章 1945年以来の軍備競争と指令経済の時代 結 論 |
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【書 評】 | |||
週刊アスキー 2012年2月21日号 「私のハマった3冊」より (前略)そして過去、『戦争の世界史』で、技芸としての戦争が商業化・産業化されていく過程を眺める。投石から弓矢、弾丸から大陸間弾道ミサイルまでの技術史をたどると、テクノロジーは、戦場から兵士を引き離す方向へ働いているのがわかる。自己矛盾した物言いだが、戦争の非人道化こそが歴史の方角なのだ。(略) (選者:Dain) |
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