研究書・論文 
ドイツ中世後期の政治と政治思想 ドイツ中世後期の
政治と政治思想

大空位時代から『金印勅書』の制定まで

池谷文夫著


定価: 本体9300円+税
2000年2月刊
ISBN4-88708-259-2
A5箱 452頁

在庫あり
中世後期,帝国が「ドイツ」に縮小した現実に照らして「ドイツ」とは何か,その範囲?帝国とドイツ帝国の異同?ドイツ王・ローマ人の王・皇帝の権力の違い?……などの諸問題に対する中世人の認識を探る
【主要目次】
序 教皇権とドイツ王権・皇帝権をめぐって−ドイツ中世後期の政治と政治思想−
T 普遍帝権と帝権移転論
 1章 13世紀教皇庁の帝権移転論
     −インノケンティウス3世からボニファティウス8世まで−
 2章 帝権移転論と普遍帝国論
     −ロエスのアレクサンダーとアドモントのエンゲルベルト−
 3章 オッカムのウィリアムの帝権論
 4章 オッカムのウィリアムの教会的統治権力論
 5章 オッカムのウィリアムの王政論
 6章 メーゲンベルクのコンラートの帝権論
     −「傭兵騎士の勧め」と帝権移転・帝権論−
U ドイツにおける王権と帝権
 1章 『レンス判告』と帝国法『リケット・ユーリス』−1320〜30年代のドイツ政治情勢−
 2章 ルートヴィヒ・デア・バイエルの「王帝」位の正統性とアヴィニョン教皇庁との交渉
 3章 Regnun Alemanie et regnum Romanorum seu imperium Romanum
     −13・14世紀における「ドイツ王国」と「帝国」,「ロ―マ王権」と「皇帝権」−
 4章 ドイツ王権・「ドイツ帝国」・帝権
     −ベーベンブルクのルーポルトの「王国かつ帝国(regnun et imperium)」−
 5章 rex Romanorum の選挙と imperator の選挙
     −ベーベンブルクのルーポルトの『王国かつ帝国の諸法論』
       とオッカムのウイリアムの『教皇権力に関する8提題』−
終 ドイツ中世後期の政治と政治思想−オッカムの政治著作とドイツ選挙王制−
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