研究書・論文 
カナダ自治領の生成 カナダ自治領の生成
英米両帝国下の植民地

木村和男著


定価: 本体7800円+税
1989年2月刊
ISBN4-88708-103-0
A5箱 336頁

在庫あり (箱に汚れあり)
植民地カナダが,英米両帝国主義のせめぎあいの中から自治を獲得するまでを,カナダ側史料の逆照射によって世界史的に把握する。新しい視座による新しい植民地独立史である
【主要目次】
第1章 イギリス「旧植民地体制」の崩壊と北米植民地
 T 「旧植民地体制」下の連合カナダ
 U 1842年のイギリス関税=財政改革と北米植民地
 V 穀物法撤廃と連合カナダへの衝撃
 W 本国による再編誘導と連合カナダの順応
 X 「自由貿易帝国」下の連合カナダ
第2章 連邦結成とイギリス帝国利害
 T 連合カナダの挫折と連邦結成成案の浮上
 U 「大連立」内閣と連邦結成の模索
 V イギリス政府の「指導」と連邦結成の実現
 W 連邦結成と「自由貿易帝国」
第3章 1871年英米ワシントン条約とカナダ問題
 T 南北戦争後の英米間対立とカナダ問題
 U 条約交渉開始への端緒
 V 英米合同委員会での条約交渉
 W ワシントン条約の批准=発効とその意義
 X 小括と展望
第4章 J.チェンバレンと米加漁業紛争,1887〜88年
 T チェンバレンの調停受諾とカナダ
 U ワシントン合同委員会
 V チェンバレンの「勝利」とカナダの不信
第5章 1891年カナダ総選挙と米加通商同盟運動
 T 運動の背景と前提
 U 論争の転換と無制限互恵
 V 論争の最高潮と1891年総選挙
第6章 1894年オタワ植民地会議における帝国通商同盟論争とイギリス政府
 T オタワ会議の「変則性」
 U オタワ会議議事録分析
 V 本国政府の対応
 W 小括:オタワ会議の意義と限界
補 論 1865年連合カナダ議会における「連邦結成論争」
 T 「大連立」内閣のケベック決議提案
 U 野党からの反論
 V 「連邦結成論争」の植民地的特質
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